連れ子同士の恋愛問題、シンママが取るべき行動とは?

シンママとシンパパの再婚の悩みの一つに、お互いの子供に関する悩みがあります。

連れ子同士の相性が悪く、仲が悪い場合、シンママは頭を抱えてしまいますよね。

しかし逆に、連れ子同士の仲が良く、親密すぎた場合はどうでしょうか?

同性ならば問題ないかもしれませんが、異性の連れ子の仲が良かった場合、シンママには新たな悩みの種が生まれます。

連れ子同士が思春期以降だった場合、恋愛関係に発展する可能性があるからです。

そこで、今回は、シンママとシンパパの再婚によって、連れ子同士が恋愛関係になる可能性について、問題点を解説します。

更に、連れ子同士の恋愛問題について、シンママが取るべき行動についても紹介しますので参考にしてくださいね!

連れ子同士の恋愛で考えられる問題はたったの2つ!

お互いの子供同士が、恋愛関係になると想像すると、大喜びするシンママやシンパパは少ないでしょう。

「大反対!」とまではいかなくても、手放しでは喜べませんよね。

しかし、実は連れ子同士の恋愛で考えられる問題は、たったの2つしかないのです。

2つの問題を理解したうえで、シンママとシンパパがどう考えるかが、連れ子同士の恋愛関係の悩みを乗り越えるポイントです!

連れ子同士の恋愛、法律的には許される?

1つ目の問題は、連れ子同士の恋愛が、法律的に許されるのかどうかという問題です。

法律で禁止されている恋愛は、最終的なゴールが見えず、本人同士も、親も辛い思いをします。

もしも、連れ子同士の結婚が禁止されているならば、シンママとシンパパが、二人の恋愛に反対することは、親として当然のことでしょう。

結婚について規定されている民法では、「直系血族又は3親等内の傍系血族の間では、婚姻をすることができない」(民法734条1項)とされています。

「直系血族」とは、自分を中心として父、母、祖父母、子供、孫等の家系図で言えば縦の関係の親族です。

「傍系血族(ぼうけいけつぞく)」とは、自分を中心として、兄弟姉妹、おじおば、いとこ等の家系図で言えば、横の関係の親族です。

この法律だけ見ると「連れ子同士は、傍系血族だ!やはり連れ子同士の結婚は法律違反だ!」と考えるシンママもいるかもしれません。

しかし、実はシンママとシンパパが再婚したからと言って、すぐに子供同士が、傍系血族になるわけではありません。

再婚相手と、連れ子が「養子縁組」を結ぶことによって、初めて傍系血族となるのです。

養子縁組の有無は、子供同士の恋愛に大きな問題ではない

連れ子と再婚相手が養子縁組を結ぶことで、傍系血族になることを説明しました。

そのため、養子縁組をしない限りは、他人同士です。

この場合、子供同士は法律的には他人なので、恋愛に法律的な問題は全くありません。

では、養子縁組をしていたら、連れ子の恋愛は法的に許されないのでしょうか。

実は、これも全く問題がありません。

民法734条1項は、但書きとして「ただし、養子と養方の傍系血族との間では、この限りでない。」としています。

簡単に言うと、「養子縁組によって、傍系血族になった場合は、結婚できますよ。」と言う意味です。

養子縁組の有無に関係なく、シンママとシンパパの連れ子同士は恋愛が可能であり、結婚することも許されているのです。

世間体が気になる?家族を取り巻く社会的な問題

2つ目の問題は、「連れ子同士が恋愛なんて恥ずかしい」というシンママやシンパパ自身の気持ちや、周囲の好奇の目に対する問題です。

日本人は、恋愛に対して保守的で周囲の目を気にする傾向があります。

例えば、普通のカップルでも、「彼氏のスペックが低いから」と、友人に彼氏との交際を隠すことがあります。

また、同性同士の恋愛等にも批判的な意見が多くありました。

しかし、近年では、若者を筆頭に恋愛に関する価値観が大きく変わっています。

同性同士の恋愛を始め、さまざまな形の恋愛が許容され始めています。

「恋愛は個人の自由であり、他人が口を挟むべきではない」という考えも広まっています。

シンママ、シンパパ世代では、「連れ子同士の恋愛なんて・・・。」と思うかもしれません。

しかし、当事者を始め、その周囲は案外スムーズに連れ子同士の恋愛を受け入れてくれるのではないでしょうか。

連れ子同士の恋愛問題についてシンママが取るべき行動3つ

シンママとシンパパの連れ子同士の恋愛で気にかける問題はたったの2つです。

それも、簡単に解決できる問題であることがわかりました。

しかし、連れ子同士の恋愛に問題がないからと言って、子供たちの自由にさせることは危険です。

特に、成人前の子供に対する責任は親にあります。

連れ子同士の恋愛について、頭ごなしに反対する必要はありませんが、保護者として取るべき行動があります。

再婚前にシンパパと連れ子同士の恋愛関係について話し合っておく

再婚前に、お互いの連れ子が恋愛関係になる可能性が少しでもある場合は、その可能性と対応策について事前に話し合うことが大切です。

男の人は、比較的楽観的で、恋愛に対して鈍感な部分があります。

実際に、知人のシンママがシンパパとの再婚の時に「連れ子同士が恋愛関係になったらどうしよう?」と悩みをシンパパに打ち明けたことがあります。

ところが、シンパパは「少女漫画の読みすぎ!」と取り合ってくれなかったそうです。

実際には、連れ子同士での恋愛関係にはならなかったそうですが、もしも、連れ子同士が恋愛関係になっていたら、このシンパパでは対応が後手にまわっていたでしょう。

実は、シンママとシンパパの再婚で知り合った連れ子同士が結婚した事例は、意外と多く実在します。

「何の問題もなく結婚したカップル」もいれば、「両親に反対され駆け落ちしたカップル」もいます。

実際の事例を出して、シンパパと「うちならどうする?」ということを事前に話し合っておくことで、子供の気持ちを尊重した対応が可能になると考えられます。

恋愛の先輩としてアドバイザーになる

思春期の子供は、異性に興味を持つ年頃です。

そのため、一番身近にいる親の再婚相手の子供を「恋愛対象」として意識するケースは意外と多いです。

一つ屋根の下で暮らすということは、学校等では見ることのできない異性の姿を見ることになります。

幼い時から一緒に育った兄妹とは違い、突然異性と暮らすということは、思春期の子供にとっては衝撃的でしょう。

子供が衝動に任せて安易な行動に走ってしまった場合、後々子供自身や親も後悔する事態となる危険性もあります。

思春期の子供はまだまだ恋愛初心者です。

シンママは、恋愛の先輩として子供達が恋愛関係になったら、適切なアドバイスができるようにしましょう。

自分の体験から、恋愛の失敗談や相手の気持ちを大切にすることの重要さ等を伝えてあげられるといいですね。

恋愛に関してオープンに話せる家庭と言うのは、とても理想的だと感じます。

周囲の目から子供を守り支える役目

恋愛に関して自由な価値観が広まってきているとはいえ、連れ子同士の恋愛が特殊なケースであることは間違いありません。

周囲から好奇の目で見られたり、批判されたりすることは少なからずあるでしょう。

そんな時、子供たちの気持ちに寄り添い、支えていくことが親として大切なのではないでしょうか。

子供は、いくつになっても親が認めてくれることで自分を肯定でき、前向きに生きることができます。

子供が自信を持って恋愛をしていけるように、後方支援をすることが親の役目と言えるでしょう。

連れ子同士の恋愛問題についてのまとめ

連れ子同士の恋愛は、シンママとしては気になる問題ですよね。

法律的には、連れ子同士の恋愛には大きな問題はありません。

なので、家族やその周囲がどのように受け止めるかで、恋愛関係になった連れ子達の将来が左右されるといえるでしょう。

恋愛は個人の問題ではあり、親の問題ではありません。

親の価値観や、倫理観を子供に押し付けてしまうことはおすすめしません。

問題の所在を明らかにしたうえで、「子供にとってどうすることが一番いいのか。」を考えることが大切なのではないでしょうか。

ちなみにこちらの記事では、シンママがシンパパと再婚する時に抱える、他の悩みについて紹介していますので、参考にしてください。

おまけ~複雑な家庭内恋愛を描いた漫画

『ママレードボーイ』は、シリーズ累計1,000万部を突破した吉住渉作の少女漫画です。

『ママレードボーイ』の連載が始まったのは、1992年ですが、今もなお人気の高い漫画で、2018年現在も続編の『ママレード・ボーイ little』が連載されています。

前作『ママレードボーイ』の物語は、主人公の女の子の両親が離婚をするところから始まります。

離婚の理由は、両親が旅行先で出会った松浦夫妻と意気投合し、母親がその夫と、父親がその妻と恋に落ちたというのです。

そして離婚だけでも大衝撃なのに、何と離婚と同時にパートナーを入れ替えて再婚するというのです。

具体的には、母親が松浦家の夫と、父親が松浦家の妻と再婚するのです。

しかも、松浦家の息子(主人公の女の子と同級生)を含め、2家族が一緒に暮らし始めます。

驚きの再婚によって、主人公には4人の親と同級生の弟ができることになります。

主人公はやがてこの弟と恋愛関係になり、様々な試練を乗り越えていくことになります。

この漫画の良いところは、複雑な家庭環境と困難な恋愛に悩みながらも、いつも明るく前向きな主人公が描かれているところです。

登場する主人公の親たちもとてもリベラルで、子供を尊重した子育てをしています。

1992年に出版された漫画ですが、今読んでも、シンママの参考になるエッセンスが多くあります

また2018年4月には、実写映画化もされています!

最初の連載終了から20年以上の時が経っています、今でもアニメの主題歌『笑顔に会いたい』を覚えていて、歌える人もいるのではないでしょうか?

東映アニメーション創立60周年公式YouTubeチャンネルでは、ママレード・ボーイの実写映画化を記念して、第1話「恋がしたい「カッコイイけど許せない!」」を視聴できます。

懐かしい漫画の実写版映画を観て、子供時代の自分にタイムスリップするのも良いですね!

こちらの記事では、他にもシンママ、シンパパ、連れ子の恋愛をテーマにした映画やマンガを紹介していますので参考にしてみてくださいね。

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