保育士修学資金貸付制度で160万円借りて全額免除する方法

シングルマザーの悩みの種として大きな悩みの一つに、生活の基盤となる収入を得るための仕事選びがあります。

離婚前からの正規職員の仕事を継続できるのであれば安心ですが、一から探すのはやはり大変です。

そこで就職を有利に進めるために、新たに資格取得を目指す方も多いのではないでしょうか。

新しく資格を取得する人を支援する制度としては、高等技能訓練促進制度について、こちらの記事で紹介致しました。

記事では看護師を目指す方を例にしていますが、保育士を目指す方も活用できる制度です。

今回は、保育士資格の取得を目指す方のために、「保育士修学資金貸付制度」というシングルマザーにとってありがたい制度をご紹介します。

最大160万円お金を借りて、全額返さない方法もあります。

政府が推奨する合法的なやり方なので、安心してください。

保育士修学資金貸付制度とは

「保育士修学資金貸付制度」は、2013年2月に新しく施行された制度です。

保育士の修学にかかる費用を支援してくれるため、学業と子育ての両立がしやすくなる、大変ありがたい制度です。

保育士修学資金貸付制度の対象者

保育士資格の取得を目指し、厚生労働大臣指定の保育士養成学校または施設で修学中の方が対象です。

原則として、貸付制度を利用しようとしている都道府県内に住民票を有しているという条件があります。

保育士修学資金貸付制度の目的

待機児童問題は未だに尽きません。

そのため、保育士の人数を増やす制作の一環として、保育士を目指す人の経済的負荷を軽減し、費用の面で修学の障壁を下げようと、政府は努力しています。

その政策の一環で、保育士業務に従事する人材の養成確保を図ることを目的として、この保育士修学資金貸付制度が施行されました。

貸付期間

貸付期間は最大2年間。

高等技能訓練促進費を利用して修学できる最大期間と一緒です。

貸付額

借りれる貸付金の限度額は、それぞれ下記になります。

  • 学費(月額)   50,000円(2年間を限度)
  • 入学準備金   200,000円(入学年度のみ)
  • 就職準備金   200,000円(卒業年度のみ)

合計すると、2年間で最大160万円の貸付金額を受けることができるのです。

さらに、貸付申請時に生活保護受給世帯(これに準じる経済状況の世帯を含む)のシングルマザーは、上記に加えて「生活費加算」を受けることもできます。

貸付制度は無利子で利用できる!

通常、お金を借りようとすると、安くない金利を払わなければなりません。

なので、160万円にもなるお金を、無利子で借りられるのは、とてもありがたいです。

ただし、返済期間を過ぎてしまうと、延滞利子が発生しますので注意が必要です。

借りたお金(最大160万円)を全額返金免除してもらう方法

貸付のサポートを受け、めでたく養成機関を卒業して保育士資格が取得でき方には、お得なチャンスがあります。

無利子ということだけでもありがたい保育士修学資金ですが、実は全額返還免除してもらえる嬉しい制度があるのです。

最大160万円の借りたお金を返さなくて良いということです。

どのようにすれば借りたお金を返さなくて済むようにできるか言いとますと、その方法は下記の通りです。

保育士修学資金の全額返還免除を受ける方法

当然ですが、借りたお金の返さないで済むように、返済を免除してもらうためには、条件があります。

保育士修学資金の全額返還免除を受けるためには、次の全ての条件を満たす必要があります

全額返還免除を受けるための条件

  1. 保育士養成学校を卒業した日から1年以内に保育士登録がしてある
  2. 修学資金を利用した都道府県の、区域内の指定施設(保育所、認定こども園)にて保育士業務に従事する
  3. 上記「2」の指定施設に5年間勤務する。

ただし、被災県・過疎地域での従事や、中高年離職者の場合は、就業期間が3年に短縮される特例があります。

まとめ

高等技能訓練促進費を利用して国家資格を取ろうと考えた際に、保育士資格を取得することを選んだ方は、是非、保育士修学資金貸付制度の活用を考慮してみましょう。

保育士は未来ある子ども達に関わることができ、成長の喜びを共有できる大変やりがいのある職業です。

しかしピアノに、保育園での実習など、保育士資格を取るために必要な就学の2年間は、多忙でなかなかハードな日々になります。

シングルマザーが保育士を目指す場合、仕事、家事や育児だけでも忙しい中、そこへ勉強の時間を確保するのは相当な労力が要ります。

せっかく決意して学校に通いだしたのに、途中で生活費を捻出するのが困難になり、修学を断念するのはもったいないことです。

しかし、資金面で困るような時には、無利子で借りられるこの「保育士修学資金貸付制度」を活用できます。

しかも、保育士として働きはじめ、指定された施設で5年間勤務を完了すれば、最大160万円の保育士修学資金の返済が免除される特典付きです!

資金面での不安が軽減サれれば、安心して修学に打ち込むことができますよね。

未来ある子どもたちのためにも、この制度を上手に活用し、保育士資格を取得されることを心から応援しています。

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