テープ起こしの時給を飛躍的に向上させる便利ツール
テープ起こしは、楽しくてやりがいがあり、シングルマザーが高収入を狙える在宅ワークです。
そのため、本業としても副業としても、シングルマザーにおすすめの仕事なのですが、高収入を実現するためには、作業効率の向上が欠かせません。
なぜならば、テープ起こしの仕事は、インターネット環境とパソコンがあれば誰でも簡単に始めることができるのですが報酬は「時給」ではなく、「成果」で支払われるケースが多いためです。
例えば、60分の音声データの成果報酬が5,000円である場合、作業に5時間掛かる人であれば時給1,000円になりますが、3時間で終えることができる人であれば、時給は1,666円になります。
成果報酬の総額を作業時間で割ったのが時給になるため、いかに早く作業を終えることができるかが、時給単価を左右することになるのです。
そのため、テープ起こしを効率的に行うことができる便利なツールを持っている人と持っていない人では、同じテープ起こしの仕事をしても、時給に大きな差が生じてしまいます。
今回は、テープ起こしの仕事をより効率的に行い、時給単価をアップさせたいシングルマザーのために、お役立ちツールを紹介しますので、参考にしてみて下さいね!
再生・停止の煩わしさを開放する文字起こしソフト
テープ起こしは、音声を聞いて、文字に起こす仕事です。
音声データは短い物なら数10分、長い物なら数時間に及びます。
データの全てを聞いて暗記することは不可能なので、何度も再生と巻き戻しを繰り返して文字に起こします。
その度に、再生・停止ボタンを手動で操作すると、時間もロスしますし疲労も溜まりやすくなります。
時間のロスと疲労の蓄積はシングルマザーが避けなければいけない課題です。
そこで、多くのテープライターが作業時間短縮のために導入しているのが、テープ起こし専用のソフトです。
テープ起こし専用のソフトを利用すると、自分のキーボードのファンクションキーに、再生や停止の機能を割り振ることができるようになります。
そうすると、キーボードで簡単に再生や停止ができるようになり、いちいち作業を止めることなく、テープ起こしをすることができるようになるので時間効率が向上します。
また、再生速度の設定やタイムレコード機能など、テープ起こしのプロとして仕事を受けるためには必須となる機能がテープ起こし専用のソフトにはついている、ということも重要なポイントです。
おすすめのテープ起こし専用ソフト
これまで業界内では、無料で使える「okoshiyasu2」というソフトが定番でした。
しかし2018年3月現在、「okoshiyasu2」はWindows XPまでしか対応しておらず、ソフトウエアのサービス・サポートがストップされています。
「okoshiyasu2」というソフトは、テープライターの間ではかなり有名で、信者も多いソフトであるためWindows XPまでしかサポートされていないことを承知の上で、自己責任でその後も使い続けている人も多くいます。
しかしながら、テープ起こしの仕事は守秘義務のある仕事なので、サポートが切れたソフトウエアを使い続けることは情報漏洩やパソコンのウイルス感染等のリスクを孕んでいます。
そしてWindows XP自体もすでにMicrosoftからのサービス・サポートが終了しています
つまりWindows XPのPCを使用継続することも推奨できないため、2018年現在においては、ソフト自体は素晴らしいものの、「okoshiyasu2」の利用は推奨できない環境にあるのです。
そのため、これから新たにソフトを導入しようと考えている人にお勧めなのは、「Express Scribe」というソフトです。
「Express Scribe」には、フリーのお試し版もありますが、仕事として収入を得るなら、有料のプロ版(約4,000円)の導入をおすすめします。
フリーのお試し版は、非営利目的での使用が想定されており、営利目的で使用する場合は、有料版を導入することが推奨されています。
テープ起こしの練習に使うだけならフリーのお試し版で問題ありませんが、実際に収入を得る場合には、有料版を導入しておいた方が後々のトラブルを回避できるのでそのようにしておいたほうが良いでしょう。
プロ版では、AltoEdge製以外のフットペダルが使用できたり、動画を含む様々なデータ形式に対応しているので、テープ起こしの仕事の幅を広げることができます。
「Express Scribe」の機能は、「okoshiyasu2」と比べても遜色ないので、これまで「okoshiyasu2」を利用していた方が乗り換えるソフトとしても、おすすめできます。
フットベダルの利用で作業効率は更に上る!
テープ起こしをしていると、両手はタイピングでとても忙しくなりますので、巻き戻しや再生等の操作をやっている暇がないくらいになります。
しかし別売りのフットペダルを使用すると、巻き戻しや再生/一時停止、早送り等の操作を、足で行うことができるようになります。
ちょうどピアノのペダルを踏むような感覚で、巻き戻しや再生/一時停止、早送り等をコントロールすることができるのです。
フットベダルがあると、両手はタイピングに集中させることができるようになるため、作業効率がかなり上がることは間違いなしです。
「Express Scribe」のフリーのお試し版では、対応できるフットペダルは高額なAltoEdge製のフットペダルのみですが、プロ版であれば、AltoEdge製以外の安価なフットペダルも使用可能になります。
高額なAltoEdge製のフットペダルは1万円弱するので、安価なフットペダルを使用すれば、差額で「Express Scribe」のプロ版を購入することができるので、お得かもしれません。
フットペダルには、マウスのクリックの機能や、コピペなどのショートカットキーの機能を割り当てることもできます。
普段からパソコンを使って仕事をする人なら、一つあって困らないどころか、あらゆるパソコンでの作業の効率アップに大きく貢献するアイテムですので、もしもまだ使っていないようでしたら導入をおすすめしますよ!
テープ起こしの作業効率向上に音声入力ツールは活用できるのか
時短や仕事の効率アップにおすすめの音声入力ツールですが、テープ起こしにも活用することができるのでしょうか。
シングルマザーに、日常や仕事に使用する音声入力ツールとして、一番お勧めしているのは、Googleドキュメントです。
そこで、Googleドキュメントを使って、テープ起こしの仕事を効率アップできるのかを検証してみましたので紹介します。
GoogleドキュメントはICレコーダーの音声を認識できるのか
テープ起こしの仕事は、ICレコーダーなどで録音された音声データを依頼主とネット経由でやりとりすることが大半です。
生の人間の音声については認識精度が高いGoogleドキュメントですが、ICレコーダーで録音された音声データをスピーカーから流して、Googleドキュメントに音声認識させても、あまり認識精度は高くありませんでした。
ICレコーダーで録音された音声データには、ノイズが入っていますし、騒音など音声環境の悪いものが多く、生の人間の音声と同じようには、音を拾えてない部分も多数出てきてしまいました。
将来的には、GoogleドキュメントでもICレコーダーの音声を精度高く認識できるようになる可能性は十分あるかと思いますが、2018年現在においては、まだまだ難しいようです。
音声データを自分で声に出して読んでみる
2018年現在において、音声入力ツールを使い、テープ起こしを効率化するのに一番おすすめの方法は、音声データを一旦自分で聞いて、それをそのまま自分で声に出して、Googleドキュメント等に音声認識させることです。
テープ起こしはパソコンと向かい合いの仕事なので、肉体的疲労が意外と多いです。
寝転びながら概要を音声入力して、細かい修正が必要な部分のみを、後からパソコンで修正するスタイルにすると、かなり肉体への負担は減ります。
もともとテープ起こしは、少しずつ進めるよりは、まず音声データの内容を大まかに把握し、聞こえにくい部分を予測することが、効率よく進めるコツと言われています
音声内容をイヤホン等で聞きながらマイクに向かって声に出すことで、内容を把握することができますし、大体の内容も文字に起こすことができるので、一石二鳥です。
Googleドキュメントは、スマホでも使用できるので、パソコンとも同期してデータを共有できるので、寝転んだり、テレビを見ながらでも作業することができます。
子供を見守りながらの作業も可能になり、忙しいシングルマザーにぴったりではないでしょうか。
テープ起こしで音声入力を使用するときの注意点
音声データを実際に声に出し、音声入力ツールで文字に起こす方法は、かなり画期的でシングルマザーにお勧めしたい方法ですが、注意点もあります。
テープ起こしは多くの場合、内容に守秘義務が課せられております。
そのため音声データをオンラインで使用したり、保存したりすることを禁止しているクライアントもいます。
Googleドキュメントは、オフラインでも使用可能ですが、設定が必要になりますので、クライアントの意向を必ず確認してから作業するようにしましょう。
まとめ
テープ起こし専用のソフトやフットベダルに音声入力ツールなど、便利なものが世の中にはあふれています。
シングルマザーに必要な力は、それらの便利ツールを有効に駆使し、いかに自分のライフスタイルにマッチさせるかです。
便利なものが存在していても、自分が活用できなければ全く意味がありません。
シングルマザーに時間を無駄にしている暇はありません。
テープ起こしの仕事の時給単価を上げるためには、上述の便利ツールを駆使することができるかどうかがポイントになります。
便利ツールは無料で使えるものも多いので、一刻も早く導入し活用して、時給アップを図ってみて下さいね。
おまけ~日本語を使う仕事をする人におすすめの書籍
「記者ハンドブック」(共同通信社)は、テープ起こしやWebライターなど、日本語を使う仕事をする人におすすめの書籍です。
曖昧な言葉の使い方や、表記の仕方などが詳しく記載されています。
疑問に思った時に確認することで、一歩上のレベルの文章を書いたり、資料を作成することができるようになりますよ。
特に、子供にも正しい日本語を教えてあげることができますので、辞書代わりに一冊あれば子育てにおいても重宝すること間違いなしです。