シンママが抱えるトラブルや悩みに!SOSできる専門機関
シンママは、一般女性に比べると、家庭や子供に関する悩みやトラブルを抱えやすいです。
もちろん、自力で解決できる悩みやトラブルもあります。
しかし、中には法律が関連したり、虐待等の深刻なトラブルに発展したりする悩みもあります。
そのため、シンママはいざという時にSOSを求められる、専門機関に関する情報を持っておくべきです。
今回は、シンママが自分一人では解決できないような悩みやトラブルを抱えてしまった場合に相談できる、頼りになる専門機関についてご紹介します。
ぜひ、参考にしていざという時には思い出してくださいね。
基本無料!シンママが知っておくべき専門機関4選
シンママが、困った時やトラブルを抱えた時に、相談できる専門機関を4つご紹介します。
弁護士事務所等の金銭が発生する相談機関ではなく、基本的に無料で利用できる相談機関のみを集めました。
「誰かに相談するのは金銭面が心配。」というシンママも、安心して利用できます。
児童相談所とは子供に関する家族のトラブルの専門機関
児童相談所とは、各都道府県と政令指定都市に最低一つ以上設置することが決められている、子供に関する総合的な相談機関です。
医師や看護師、臨床心理士、児童福祉司等の専門職が相談に対応してくれます。
児童相談所というと、児童虐待の専門機関とイメージされている方も多いかもしれません。
しかし、実は児童相談所は虐待事例だけを取り扱っているわけではありません。
虐待の他にも、子供の非行や不登校、家出等の育成や非行に関する相談、小児ぜんそくや発達障害等の保健、健康に関する相談にも応じてくれます。
離婚経験者同士が子供を連れて再婚するステップファミリーでは、虐待や非行等の子供の悩みやトラブルが発生しやすい環境です。
自分の子供や、再婚相手の連れ子に関して、不安や気になることがあれば、児童相談所に相談してみることがおすすめです。
女性総合相談窓口とは女性に特化した専門機関
女性総合相談窓口とは、離婚や再婚、DV等のトラブルに関して女性に特化した専門的な相談を受け付けてくれる、女性のための相談窓口です。
地域によって取り扱っている内容は多少異なりますが、女性に特化しているという面で、シンママが知っておくべき相談機関の一つでしょう。
例えば、大阪の女性総合相談センター「クレオ大阪」では、「仕事」「結婚」「出産」「育児」「介護」等の女性のライフステージに応じた相談を全て受け付けてくれます。
離婚や再婚、子育てだけでなく、仕事や介護など今後発生しそうな悩みについても相談できるところを知っておくと安心ですね。
NPO法人等による支援団体は気軽に相談しやすい専門機関
NPO法人等が運営する様々な支援団体には、「ひとり親家庭」や「ステップファミリー」を専門的に支援する団体があります。
これらの支援団体は、当事者の方も多く在籍しているところがメリットです。
経験したことがない人にはなかなか分かってもらえない悩みも、親身に聞いてもらえることが多いです。
また、行政機関と異なり、開放的な雰囲気のところが多く、堅苦しくならずに気軽に相談ができるところもポイントです。
ただし、中には相談料がかかるところもありますので、利用前には注意が必要です。
無料法律相談は金銭や法律に関わるトラブルの強い味方
無料法律相談とは、行政の窓口や、催事場等で開催されることがある、法的なトラブルを抱えた方におすすめの相談機関です。
弁護士事務所に相談に行くと、相談料だけでも、通常、1時間5,000円程度の費用がかかります。
しかし、無料法律相談では、プロの弁護士に完全無料で法律相談ができるのです。
相談の結果、弁護士等の法律の専門家の力が必要な場合にだけ、着手金や成功報酬を支払うことになりますが、相談だけなら無料でできます。
もちろん、相談の結果、弁護士のアドバイスだけで解決できそうな問題であれば、費用は一切かかりません。
特に離婚や再婚による慰謝料や養育費等のお金の問題や、元夫や子供の面会についてのトラブルは、法律の専門家にSOSを出すことでスムーズに解決できることがあります。
「あぁ、なんかトラブルの芽が出てきたなぁ」
そう感じたら、早めに無料法律相談で弁護士に相談してみるのが、早期解決のポイントです。
相談したいと思ったら?専門機関の探し方
シンママの悩みやトラブルが、
「もう、自分一人じゃ手に負えない!」
というレベルになったと感じたら、速やかに専門機関にSOSを出しましょう。
でも、「相談したくても、専門機関がどこにあるのか探し方が分からない!」という方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方のために、専門機関の探し方を2つご紹介します。
行政窓口で専門機関を紹介してもらう方法
一つ目は、住んでいる自治体の行政窓口で紹介してもらう方法です。
自治体によって名称は多少異なりますが、「福祉支援課」や「子育て支援課」等の福祉や子育てに関する窓口で問い合わせる方法が一般的です。
自治体の窓口には、官民関係なく、自治体内の様々な機関や団体の情報が集約されています。
例えば、「再婚によってできる、連れ子について相談したい。」ということを伝えると、児童相談所や地域のNPO団体等を紹介してくれるでしょう。
市民新聞、区民新聞はシンママの情報の宝庫!
二つ目の方法は、市民新聞や区民新聞を利用する方法です。
自治体の様々な情報が詰まっているこれらの新聞には、無料法律相談やひとり親家庭に特化した相談会の情報が頻繁に掲載されています。
インターネットや大きな媒体には掲載されないような、地域ならではの情報の中には、シンママにとって知らないと損なものも多く含まれています。
「いつもは読まずに捨てている。」という方も、一度じっくり読んでみると、思わぬ掘り出し物があるかもしれませんよ。
シンママが専門機関を選ぶ時に気を付けたい2つのポイント
シンママが専門機関を選ぶときに、気を付けておきたいポイントをご紹介します。
無料と思っていたらお金を取られたり、結局時間の無駄になったということを防ぐために、しっかり確認してくださいね。
運営主体が信頼できる団体かどうかをチェック!
行政機関であればまず問題ありませんが、中には、まるで行政機関のような名称をつけている民間団体も存在します。
それらの民間団体がすべて怪しいわけではありませんが、中には相談者を騙してお金をとろうと考えている悪質な団体があることも事実です。
例えば、ひとり親家庭サポートを謳っている団体の中には、就職支援をしてくれる団体もあります。
良心的なところであれば、無料で転職支援をしてくれますが、悪質な団体だと就職支援と言って、高い教材費を払わせようとするところもあります。
悪質な団体に騙されたら、悩みが解決しないどころか、お金と時間を無駄にしてしまう可能性があります。
悪質な団体に騙されないためには、運営主体が信頼できるところであるかどうかや、その団体の過去の実績等を事前にチェックしておくと安心ですよ。
団体のホームページ等を見て、自治体と相互リンクが結ばれているような団体は、安心して利用できる団体という一つの目安になるでしょう。
資格を持った専門相談員が在籍しているかどうかをチェック!
子供の育成に関する相談であれば、保育士や児童福祉司、お金や親権に関する相談なら弁護士や行政書士というように、各トラブルには専門家が存在します。
いくら評判の良い専門機関に行っても、自分の悩みやトラブルに応じられる専門家がいなければ、意味がありません。
自分の悩みが何に関するものなのかを事前に整理し、それに応じた専門家がいる機関を選ぶことが大事です。
これは、一見ひと手間かかって遠回りの様に感じるかもしれません。
しかし、別のトラブルに巻き込まれないようにするためのこの一手間は、悩みやトラブルを解決するための、重要ポイントです。
ある意味、急がば回れ、ということですね。
シンママが利用できる専門機関のまとめ
シンママが抱える悩みやトラブルにはデリケートなものも多く、なかなか赤の他人には相談しづらいことも多いでしょう。
一方で、友人や家族に相談しても、その分野についての専門知識がなければ、見当違いなアドバイスをされ、さらにトラブルが深刻になってしまうというケースもあります。
シンママが、「自分の手には負えない。」と判断したら、専門機関を利用することが、スムーズに問題を解決するための一番の近道です。
今すぐそういった機関のお世話になることがなくても、もしもの時のために専門機関の存在を知っておくと、安心して過ごすことができます。
今回の記事を参考に、ぜひ自分の周りの専門機関を調べてみてくださいね。
備えあれば憂いなしですよ!