再婚相手の連れ子との関係で悩むシングルマザーはどうすればいい?
シンママとシンパパの再婚で、大きな壁となりうるのがシンパパの子供に関する悩みでしょう。
再婚でできた子供は法的な立場によっては、相続や扶養義務にも違いがでてきます。
そのため、シンママにとってシンパパの子供とどのような関係を結ぶかは、大きな関心事でしょう。
しかし、まずは法的なことよりもシンパパの子供とシンママをはじめとする周囲の関係性をしっかりと調整することが、シンママとシンパパの再婚を成功させる鍵です。
今回は、シンパパの子供とその周囲の3つの関係性に注目して、シンママが抱くシンパパの子供に関する悩みを解決する方法を検証します!
シンパパとの再婚でシンパパの子供に抱く悩み体験談
シンママの美沙さん(仮名)は、シンパパの幸也さん(仮名)との再婚を控えています。
美沙さんは、小学校1年生の娘ゆりさん(仮名)、幸也さんは小学校6年生の息子悠太さん(仮名)をそれぞれ連れての再婚です。
今まで、母一人娘一人で生活してきた美沙さんは、男の子である悠太さんにどのように接していいのかわかりません。
悠太さんも、美沙さんになかなか心を開いてくれず、美沙さんが一生懸命話しかけてもそっけない態度をとられてしまいます。
美沙さんが幸也さんに相談すると、幸也さんは悠太さんを叱ってしまい、美沙さんと悠太さんの関係はかえって悪化してしまいました。
ゆりさんと悠太さんも打ち解けられず、兄ができることを楽しみにしていたゆりさんも寂しそうです。
「悠太さんを本当の息子として愛していこう。」と覚悟していた美沙さんにとって、悠太さんの態度は予想外でした。
「やはり本当の母親にはなれないのか。」と、自信を失ってしまいました。
3つの関係別!シンパパの子供に関する悩みを解説
シンパパの子供に関する悩みを考える時は、周囲の人物との関係性に着目するとわかりやすくなります。
再婚による連れ子の悩みは複雑化しやすく、悩みが深くなるとシンママ自身も「何に悩んでいるのかわからなくなった。」となりがちです。
悩みの本質を見極めるためにも、関係別に悩みを整理すると良いでしょう。
本当の親子になれる?シンママとシンパパの子供の関係
シンママがシンパパの子供に対して抱く悩みの大部分は、自分とシンパパの子供との関係でしょう。
多くのシンママがシンパパと再婚するにあたって、シンパパの子供を自分の子供と同じように育てようと覚悟します。
しばらくの間は、自分の子供をそっちのけでシンパパの子供に気を使うこともあるでしょう。
しかし、シンママがどれだけ努力をしてもシンパパの子供が心を開いてくれなければ、親子関係は築けません。
美沙さんと悠太さんのように、美沙さんが歩み寄っても、悠太さんが心を開かないケースは良くあります。
この場合、シンママは「自分がこんなに努力しているのにうまくいかない。」と落ち込んだりイライラしたりしてしまいます。
微妙な関係性、シンママの子供とシンパパの子供の関係
連れ子同士の関係は、非常に微妙です。
特に、悠太さんのように思春期の入り口にある子供にとっては、親の再婚や新しい母親の出現という状況を受け止めるのも大変です。
その上、兄妹ができるとなれば、子供のキャパシティをオーバーしてしまっても仕方がありません。
悠太さんのように一人っ子で育った子供にいきなり妹ができても、うまく接することができないのは当然です。
しかし、シンママは「お兄ちゃんの方から声をかけてほしい。」「妹と仲良くしてあげてほしい。」と考えてしまいます。
親子だからこそ難しい?シンパパとシンパパの子供の関係
意外と難しいのが、シンパパとシンパパの子供の関係です。
シンママとシンパパが再婚すると、多くの場合シンママが子育ての大半を担うことになります。
シンパパからすると、自分の子供の面倒を見てもらうという後ろめたさが多少はあるでしょう。
そのため、シンパパは自分の子供に「お母さんの言うことを聞きなさい。」「妹と仲良くしなさい。」と我慢を強いてしまうことがあります。
シンパパがシンママに気を使ってしまうために、自分の子供に厳しく当たってしまうのです。
これが原因で、シンパパの子供がシンママに反感を持ち、かえって関係が悪化するということがあります。
悩み解決のポイントは「親子」「兄妹」にこだわり過ぎないこと!
シンママがシンパパの子供に関して悩む時は、原因は紹介した3つの関係のどこかにあることがほとんどです。
1つの関係に起因することもあれば、3つの関係全てに原因があることもあります。
これらの悩みを解決するためのポイントは、「親子」「兄妹」という関係にとらわれすぎないことです。
「実の母親のように慕ってほしい。」「実の子供と同じように育てたい。」
シンママのこのような気持ちは、時にシンパパの子供にとっては負担です。
なぜなら、子供の心は強制することができないからです。
シンママが願ってもシンパパの子供が思った通りの気持ちを抱くとは限らないのです。
そこで、おすすめの方法は、「親子」「兄妹」であることを求めずに「家族」であることを目標とすることです。
「親子」「兄妹」と「家族」は、似ているようで異なります。
家族とは、その人にとって居心地の良い場所であり、いつでも帰ることができる場所です。
シンママだけでなく、シンパパにもそのことを意識してもらうことが大切です。
大人と子供の関係が改善すれば、子供同士も無理に「兄妹」になる必要はなく「家族」として自然な関係を結ぶことができるでしょう。
本当の親子のようになることは難しくても、シンパパの子供が居心地の良い空間、いつでも帰ることができる空間を作ることは可能です。
新しい「家族」をつくるための再婚ベイビー
シンママとシンパパが再婚して、新たに赤ちゃんが誕生すれば、その子は新しい家族をつなぐキーパーソンになります。
他人ばかりのステップファミリーで、唯一すべての家族と血の繋がりがある再婚ベイビーは、貴重な存在です。
実際に、シンパパの子供との仲が上手くいかず悩んでいたシンママも再婚ベイビーの誕生で、シンパパの子供との関係が改善したという例があります。
具体的には、シンママの出産時に家事の手伝いをしたり、赤ちゃんの世話をしたりするうちにシンママとの距離が近づき、心を開いてくれるようになったそうです。
シンママがシンパパの子供に抱く悩みのまとめ
シンママがシンパパの子供に関して悩んだら、まずはシンパパの子供と誰の関係で悩んでいるかを整理しましょう。
解決のポイントはシンパパの子供に「親子」や「兄妹」であることを強制しないことです。
親子や兄弟のような特別な関係を強制せずに、大きく「家族」となることを目標とすることで、シンママの精神的なストレスも減り、子供達も安心することができます。
少しずつ、関係が結べていけば、いずれ本当の親子、兄弟になることも可能でしょう。
関係性が結べてから、再婚によって必要になる子供との法的な関係を考えても、遅くはありません。