シングルマザーが国家資格の保育士を取得するおすすめの方法
シングルマザーが、保育士資格を取得するにはいくつかの方法があります。
大きく分けると、養成校に通って卒業と同時に保育士資格を得る方法と、保育士試験を受験し、合格して保育士資格を得る方法の2つです。
時間もお金も限られているシングルマザーにとって、一番おすすめの保育士資格の取得方法を検証してみました。
確実に保育士資格を取得することができる養成校での保育士取得
保育士養成校で、所定の単位を履修すれば、卒業と同時に保育士が取得できます。
決められた単位さえ履修すれば、誰でも保育士になることができます。
自己管理が苦手な人には、卒業と同時に資格が取得できる養成校は大きなメリットがあります。
実際、現場で活躍しているほとんどの保育士は、養成校を卒業して保育士になっている人です。
主な養成校は、4年制大学や短期大学、専門学校になります。
養成校で学ぶには、希望の学校を受験し合格する必要があります。
養成校に通学して保育士になる方法は主流ですが、合格後には学生として学校に通う必要がある為、仕事や子育てとの両立は難しいかもしれません。
学費もかかるため、シングルマザーが保育士を目指す方法としてはあまり現実的ではないようです。
実家が全面的に協力してくれるといった環境があるならば、挑戦してみてもいいかもしれませんね。
国家資格である保育士試験を受験して、保育士になる方法
保育士養成校に通学せずに保育士になれる方法が、保育士試験に合格する方法です。
保育士試験は、「一般社団法人全国保育士養成協議会」が主催する国家試験で、2018年現在では、年に2回4月と10月に開催されています。
受験内容は、9科目の筆記試験と実技試験になります。
合格すると、保育士として登録することができます。
受験資格や詳しい試験内容は、「一般社団法人全国保育士養成協議会」のホームぺージで確認できます。
保育士試験は、以前は年に1回しか開催されず狭き門でしたが、保育士不足を受け2016年から年に2回開催されるようになりました。
政府も保育士を増やす方針ですので、以前よりもずっと合格しやすくなりました。
試験合格で保育士を目指すなら、緩和された今が狙い目です。
保育士試験で保育士を取得するメリット
1つ目は、費用がほとんどかからないことです。
参考書と問題集、受験料のみなので数万円の出費で保育士になることができます。
養成校に通学する場合、2年制で220万円前後、3年制の場合には350万円前後かかる負担に比べると、圧倒的に安上がりになります。
2つ目は、資格取得に時間がかからないということです。
養成校に通う場合、最短で2年間、場合によっては3年間通う必要があります。
その点、保育士試験であれば、例えば4月の前期試験を受験すれば、8月には保育士合格の報せを聞くことができるのです。
こういった保育士試験の特徴は、時間とお金に限りがあるシングルマザーには大きなメリットです。
保育士試験で保育士を取得するデメリット
1つ目のデメリットは、実習を経験できないということです。
実際、養成学校での実習を経験しておらず、自分でも子育てをした経験したことがない場合、これを理由に採用を断られることもあるようです。
「子供と触れ合う仕事なのに子供と触れ合ったことがない人に務まるのか?」
採用者側がそう懸念するのも当たり前かもしれません。
ですが、シングルマザーは、妊娠・出産・子育てという大きな経験をしていますので、養成学校での実習を経験していないデメリットは、自身の経験でカバーすることができます。
このことは、国家試験でも合格後の面接の場でも大きな強みになります。
保育士試験で保育士を目指すデメリットの2つ目は、自分で勉強スケジュールを立てて、仕事や子育てと両立することになるので自己管理が重要になることです。
毎日の生活で忙しいと、つい勉強が疎かになってしまいがちです。
独学は勉強の自由度が高い分、強制力がないので、自己管理をしっかり行わないと、いつまでたっても試験に合格できないということにもなりかねません。
裏技的!お金をかけずに保育士養成校に通う方法
高額な学費を支払わず、しかもお金をもらいながら保育士養成校に通う方法があります。
それは、公共職業安定所の職業訓練を利用することです。
職業訓練では、最長2年の訓練をテキスト代や実習費のみなどで受講することができます。
しかも、訓練校に通っている間は、失業手当の受給もできます。
自治体によっては開催していないところもありますが、職業訓練の受講資格がある人には耳寄りな情報だと思います。
かなり人気な職業訓練になるため、倍率は高くなります。
ですが、本気で保育士になりたくて、しっかり養成校で学びたいという人は挑戦してみる価値がありますので、ぜひ公共職業安定所で情報を調べてみて下さい。
シングルマザーが保育士になるおすすめの方法まとめ
シングルマザーが、保育士を目指すには2つの方法があることを紹介しました。
公共職業安定所の職業訓練を活用して保育士を取得する方法は、お金もかからず確実に保育士になることができるので、条件に当てはまる人には1番おすすめです。
ですが、実際はこの方法で保育士養成校を受講できる人はほんの一握りです。
どのシングルマザーでも簡単に挑戦できるのは、やはり保育士試験の受験ではないでしょうか。
試験勉強となると、苦手意識のある方も多いと思いますが、保育士試験の受験にはコツがあります。
こちらの記事では、保育士試験のおすすめの参考書や勉強方法について紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
@シングルマザーにおすすめの保育士試験の参考書と勉強方法