再婚を子供に伝える時にシンママが大切にすべき10のこと
シンママの再婚は、シンママの子供にとっては人生の一大事です。
できるだけ、子供の気持ちを傷つけずに「再婚したい。」という、シンママの気持ちを理解してもらうことが大切です。
そのため、再婚について初めて子供に説明をする時には、細心の注意が必要です。
子供への再婚の説明に失敗してしまうと、順調に進んでいた再婚話が白紙に戻ったり、子供との関係にひびが入ってしまったりする危険性があります。
そこで今回は、シンママが再婚を子供に伝える時に大切にしたい10のことを紹介します。
再婚について子供にどうやって伝えようか悩んでいるシンママは、ぜひ参考にしてくださいね。
再婚を伝えるタイミングは、子供に余裕がある時を選ぶこと
再婚を伝えるタイミングは、シンママにとって都合の良い時ではなく、子供が親の再婚話を受け止める余裕のある時を選ばなければいけません。
シンママにとっても、子供に再婚を伝えることはとても勇気がいり、時間をかけたいことですよね。
そのため、シンママが子供に再婚を伝える時は、つい自分に都合の良いタイミングを選んでしまいがちです。
例えば、「自分が特に悩みを抱えていない時」、「自分の仕事が休みの前日」等に再婚を子供に伝えようと考えてしまいます。
しかし、自分にとって都合の良い時が、子供にも都合の良い時とは限りません。
シンママが悩みを抱えていなくても子供は友達とのトラブルを抱えているかもしれませんし、シンママが休みの前日でも子供はデートの前日かもしれません。
そんな時に、突然親の再婚話を伝えられても、子供にはそれを受け止める余裕はないでしょう。
再婚を伝えるタイミングは、「子供が何もトラブルを抱えていない時」、「テストや発表会、部活の試合等、子供が緊張を抱えていない時」を選ぶことがポイントです。
子供のベストなタイミングを見つけるためには、日頃から子供と良くコミュニケーションをとり、子供の変化に気付けることが大切ですよ。
再婚について最初の説明は、シンママ本人から切り出すこと
シンママの中には、再婚について切り出すと子供がどんな反応をするか怖いため、第三者に再婚について伝えてもらいたいと考える人もいるようです。
しかし、この方法はあまりおすすめできません。
なぜなら、家族の形が変わるという大切なことを母親からではなく第三者から聞くということが、子供が母親に不信感を持ってしまうきっかけになるかもしれないからです。
再婚の説明時に、再婚相手が同席している場合、再婚相手の口から再婚話を切り出すことも遠慮してもらいましょう。
どんな反応が待っていたとしても、シンママ自身の口から聞くということが、子供が納得するためには大切です。
再婚後の具体的な生活を明確にすること
子供は、曖昧な事柄にとても不安を感じます。
そのため、シンママが再婚することによって、子供の暮らしがどのように変わるのかをはっきりと教えてあげることが大切です。
「どうせ子供だからわからない。」と考えてはいけません。
子供も一人の人間として社会の中で生活しています。
子供なりの人間関係やコミュニティの形成があります。
変わることは変わる、変わらないことは変わらないとはっきりと教えてあげることで、不安が軽減されるでしょう。
知人のシンママも、再婚によって引越しを予定していたので、子供にははっきりと「住む場所が変わるよ。」と伝えたそうです。
その結果、そのシンママの子供は「引越しをするなら、友達に手紙を書く!」と言って、実際に友達に手紙を渡してまわり、自分なりの気持ちの決着をつけたそうです。
もしもこのシンママが、引っ越しについて曖昧にしていたら、この子供は友達とお別れになるかどうかわからない不安な毎日を過ごすことになっていたでしょう。
子供の世界を大切にしてあげるためにも、明確な説明が大切です。
子供に再婚についての最終決定を求めないこと
シンママの再婚はシンママの課題であり、子供の課題ではありません。
再婚はシンママ自身が決めるべきことであり、再婚の決定を子供に託すことは絶対にしてはいけません。
具体的には、子供に「ママは再婚したいけれど、あなたが嫌なら再婚をやめる。」「ママが幸せになる為に再婚を許してくれる?」等と言うことはおすすめできません。
なぜなら、これらの言葉は、シンママの人生を子供に決定させてしまう言葉だからです。
親の人生の責任を取らされることほど、子供にとって辛いことはありません。
シンママが再婚について子供に伝える時は、「再婚することは決定事項」という前提で話をしましょう。
その上で、家族としての子供が納得でき、子供の意見が尊重される方法を考えることが大切です。
子供の疑問や質問を受け付ける時間を設けること
シンママが再婚について説明を終えたら、それで終わりではありません。
子供には親が再婚をするという衝撃とともに、様々な疑問が湧き上がってくることでしょう。
シンママが、子供が不安にならないように具体的な説明したとしても、子供は親が思いつかないような疑問を持つものです。
必ず一方的に説明を終えるのではなく、子供が親に質問ができる時間を作りましょう。
中には、答えにくい質問もあるかもしれません。
小学校高学年くらいになると、男女の恋愛関係にも敏感になる年頃です。
「再婚相手とはどこで出会ったのか?」「再婚相手のどこが好きなのか?」等、子供に答えるのは恥ずかしい質問もあるかもしれません。
正直に答えるか答えないかに関わらず、子供に質問の機会を与えること、質問に向き合うことで、子供は自分がないがしろにされていないことを知り、安心することができますよ。
すぐに結論を求めず、子供が気持ちを整理することを待つこと
子供にとって自分の人生が変わるかもしれないのが、親の再婚です。
再婚がすでに決定事項だとしても、子供の気持ちに整理がつくのには、一定の時間がかかるでしょう。
シンママは、すぐに子供に結論を求めるのではなく、待つ気持ちを持つことが大切です。
再婚自体はシンママの問題だとしても、家族全体として考えればシンママの子供も当事者です。
子供の気持ちをないがしろにして、話を先に進めてしまわないように気を付けましょう。
再婚話をうやむやにしないために、子供が気持ちを整理するのに期限を設けることもおすすめですよ。
子供が自分の意思を主張する権利を保障すること
シンママから再婚について説明を受けた子供には、色々な感情や要望が生まれるでしょう。
その感情や要望を表に出す機会を与えてあげましょう。
間違えても、「子供は親に従えばいい。」等と考えてはいけません。
「再婚する」という最終的な結論に変更はなかったとしても、子供が自分の気持ちを親に伝える場を与えるか与えないかは、その後の成長に大きな影響を与える可能性があります。
実は、子供の時に親に自分の気持ちを抑圧された経験を持つ子供は、大人になった時に生きづらさを感じることがあります。
そのような苦しみを子供に与えないためにも、子供が自分の意思を伝える権利を保障してあげることが大切です。
例えば、再婚自体に反対はしていなくても、「しばらくは一緒に暮らしたくない。」「転校するなら祖父母の家に暮らしたい。」といった、子供の要望もあるかもしれません。
子供の要望をできる限り尊重してあげることが、子供が健全に成長する上で、とても大切だと考えます。
子供が感情的になっても、自分は感情的にならないこと
特に思春期の子供のいるシンママは、感情的にならないように気持ちをコントロールすることが大切です。
なぜなら、思春期の子供はアイデンティティを確立する時期で、自分や自分以外の環境に非常に多感な時期です。
ただでさえ、常に何かに苛立ち、もがき苦しんでいる時期です。
親の再婚に対して、嫌悪感や怒りを抱いてもおかしくはありません。
子供自身にもコントロールできない感情が爆発してしまうこともあるでしょう。
しかし、子供が感情的になったからと言って、シンママまでそれに応酬してしまうと、それはただのケンカです。
子供が感情的になったとしても、シンママは感情をコントロールして冷静さを保つことが大切です。
再婚相手について、どんな人なのかを説明すること
シンママの子供にとって、シンママの再婚相手は新しい「お父さん」です。
見た目や性格はもちろん、どんな仕事をしているのか等を説明してあげましょう。
再婚相手とシンママの子供が会ったことがない場合は、子供が新しいお父さんをイメージしやすい様に具体的に教えてあげましょう。
すでに、何回か再婚相手と子供が会っている場合は、シンママが再婚相手のどんなところが好きなのかを教えてあげても良いですね。
子供から見た再婚相手のイメージに、シンママから見た再婚相手のイメージが加わることで、より子供が再婚相手に親しみを感じることが期待できます。
実の父親との関係を保障してあげること
元夫は、シンママにとっては離婚して他人になっても、子供にとってはいつまでも父親です。
シンママからすると、再婚したら子供には新しい父親に懐いてもらいたいと考えるのは当然です。
しかし、子供にとってはお母さんと同じくらい大切なのがお父さんです。
シンママにとって、どんなにひどい夫でも、子供にとってはいい父親の場合もあります。
新しい父親と仲良くなってほしいからと、実の父親との関係にシンママが口出しをしてはいけません。
新しい父親と実の父親との間でどのように折り合いをつけるかを決めるのは、子供です。
シンママは、子供の気持ちに寄り添い、サポートすることに徹して、決して勝手に実の父親との関係を断たせないようにしてくださいね。
シンママが子供に再婚を伝える時に大切にしたいことのまとめ
シンママが再婚を子供に伝える時に大切にしたいことは、「子供の権利を尊重すること」です。
今回紹介した10のことすべてが、子供の権利を保障し、人格を尊重することがポイントになっています。
シンママと子供は、親と子という関係ですが、再婚に関しては一対一の人間同士として、お互いを尊重した話し合いができると良いですね。
そうすることで、子供も自分が1人の人間として認められていることに気付き、シンママの再婚問題について真剣に向き合ってくれるでしょう。
今回紹介した10のことを実践して、幸せな再婚に向けて良いスタートを切ってくださいね。