子供の心理的な発達にはシングルマザー家庭の影響があるの?

今はSNSの時代なので、インターネットを見ていると嫌でも溢れる情報が目に入ってきます。

シングルマザーに関しても、様々なネガティブな記事が目立っているのも事実です。

特に子育てに関しての否定的意見を目にすると、つい気になってしまいますよね。

「シングルマザーの子育てでは、子どもの心理的な発達に問題が生じる」

なんて記事を目にすると、とても落ち込んでしまいます。。

でもご安心ください。

そのような意見は、何の医学的根拠もなく、信じなくてよい情報だと判明しました。

この記事では、医学的に研究された結果に基づいて、シングルマザーの子育てが子供の心理的な発達に問題を生じさせないことについて、詳しく紹介致します。

シングルマザーだと心理的な発達に問題が生じるという意見は正しいのか?

SNS内で上がる、シングルマザーの子育てについて、ネガティブな意見の例としは以下のようなものがあります。

「シングルマザー家庭だと愛情が不足していて、子どもが過剰に甘える子になる」
「しつけが不足しているので性格が攻撃的になる」
「両親の離婚問題を目のあたりにした経験で、へんに大人びてしまう」

他にも色々と、根拠のない心ない意見が多数あります。

結論としては、何の根拠もない間違った意見なら、気にしなくてよいのですが、「母子家庭だと子供に心理的な発達に問題が生じる」と言われてしまうと、気にしてしまう方もいるでしょう。

そんなシングルマザーが安心できるように、何故根拠のない間違った意見であるかを紹介致します。

シングルマザーをサポートしてくださっているあるNPOの調査結果によると、大規模なシングルマザー家庭についての医学的な研究は、日本語では残念ながらあまりありません。

しかし、日本よりも離婚件数が多く、母子家庭や父子家庭、ステップファミリーの多いアメリカでは、多くの研究がなされています。

例えば、アメリカ最大の心理学の組織であるAmerican Psychological Association(ASA)では、母子家庭の子供の心理的な発達について学術論文が発表されています。

今回は2016年にASAが学術論文『Journal of Family Psychology』に掲載した『シングルを選んだ母たち(原文:Single Mothers by Choice: Mother–Child Relationships and Children’s Psychological Adjustment)』より、母子関係と子どもの心理的な適応について、ご紹介します。

母子関係と子どもの心理的な適応について

ASAの学術論文『Journal of Family Psychology』掲載された論文によりますと、シングルマザー家庭と、両親の揃っている家庭では、子供の心理的な発達については家庭のタイプによる違いはないという結論に達しています。

また、シングルマザー家庭の方が母子間における衝突が少なく、子どもの適応についても違いがないとの結果もあります。

子どもの適応の問題が生じるのはどのような場合か?

論文の著書であるSusan Golombok氏によると、次のような要素が、子供の適応も問題を引き起こす原因として考えられることが確認されています。

子供の適応も問題を引き起こす原因

  • 経済的な困難さ
  • 子どもの性別
  • 子育てのストレス

なおこの問題は、シングルマザー家庭と、両親が揃っている家庭のどちらにおいても共通であり、上記の原因があれば、家庭のタイプに関係なく生じているとのことです。

つまり、シングルマザー家庭という家庭タイプが心理的な適応問題が生じさせているのではなく、経済的な困難さ、子どもの性別、子育てのストレスが問題の原因であることが、Susan Golombok氏の研究によって判明されたのです。

「母子家庭だから子どもが精神的に不安定になる」という意見には、学術的視点からは、根拠はないということです。

子供が不安定になる原因は母子家庭、両親が揃っている家庭で共通

子供が不安定になる要因は、以下の通りであると述べられています。

  • 家庭内でケンカが絶えない。
  • 親が精神的に不安定子ども自身が情緒的な問題を抱えている。

このような研究結果から考察すると、何かしら原因があるから問題が生じるからであり、家庭の形は関係ないということが分かります。

つまり、「母子家庭の子どもには、心理的な発達に問題が生じる」という意見には、明確な因果関係は無いのです。

巷にあふれる真偽の分からない悪意のある情報は、気にしないのが吉ということですね。

まとめ

シングルマザーとしてひとりで子育てをしていると、ついつい両親が揃っている家庭と比較してしまいがちです。

しかしながら、ASAの学術論文『Journal of Family Psychology』に掲載された『シングルを選んだ母たち(原文:Single Mothers by Choice: Mother–Child Relationships and Children’s Psychological Adjustment)』の研究結果が示す通り、母子家庭と子どもの心理的な発達には、何かしらの因果関係があるわけではありません。

どのような家庭環境においても、問題の原因が発生すれば、問題は生じます。

一方で、もしも何か「問題の原因」が家庭内で発生したり、気になるところがあったりする場合には、早めに周りの力を借りて解決するようにしましょう。

SNSに溢れる悪意ある情報にふりまわされず、シングルマザーを支援する組織を上手く活用して、大切なお子さんとの時間を楽しく過ごしていただければと思います。

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