ステップファミリーの2つの形｜代替家族と継続家族の違い
今日本で増えている家族形態が、ステップファミリーです。
離婚率がどんどん高くなり、それに応じて再婚カップルが増えているのが主な理由です。
この記事では、ステップファミリーとはどんな家族形態であり、どのような問題を抱えているのかについて紹介します。
ステップファミリーとは
ステップファミリーとは、簡単に言うと子連れで再婚した家族のことを意味します。
夫婦の離婚が増え、それに伴いシンママ、シングルファザーも増えました。
そんな一人親世帯が結婚をすると『ステップファミリー』という、新たな家族形態になります。
ステップファミリーが形成されるパターンには、次の3つのパターンがあります。
- シングルマザーと子供のいない男性の再婚
- シングルファザーと子供のいない女性の再婚
- シングルマザーシングルファザーの再婚
シングルになった理由は家族によって違い、離婚した場合もあれば、死別や養子になった場合も含まれます。
そのため、それぞれのステップファミリーの形によって、抱えている問題点も違ってきます。
日本では、シングルファザーよりもシングルマザーの人数の方が圧倒的に多く、シングルマザーが再婚してステップファミリーとなるケースが多いです。
代替家族とは
代替家族とは、ステップアップファミリーの中でも一人親家庭に家族が加わり、標準家族が再建された形のことを言います。
失われていた父親、もしくは母親が再婚によって代替することから、代替家族と呼ばれています。
日本のステップアップファミリーの例でいうと、母子家庭のシングルマザーが男性と結婚するパターンによる代替家族が大半を占めています。
継続家族とは
継続家族とは、一人親家族が再婚をした後も、以前の父親や母親との交流を続けて生活をすることです。
一人親が再婚をすると、多くの家庭では離婚して離れて暮らしている親との関係は薄れていきます。
離婚後も面会をする子供も多いでしょうが、再婚が一つのきっかけとなり、会う頻度が減ったり、全く連絡を取らなかったりする場合も多いのです。
しかし継続家族の場合は、離婚再婚をした後でも、家族関係を継続し続けて、父親や母親が2人いるという関係を続けている形態のことを言います。
複核家族とは
複核家族とは、継続家族の形態の一つで、子供が2人の実親が暮らす家庭を行き来する形です。
両親が離婚し、再婚をした後でも、離婚した元の両親のそれぞれの家庭を行き来して暮らすのが複核家族です。
複核家族の場合、新しい継親は、実の親の代役ではなく、「もうひとりの新しい親」や「第三の親」という立ち位置になります。
ステップファミリーの課題
ステップファミリーで重要なのは、やはり子供の存在です。
未婚同士、もしくは子供のいないもの同士の再婚であれば2人だけの問題ですが、子連れ再婚の場合、子供の存在が再婚後のステップファミリーの生活においてとても重要になります。
継親と子供との関係における課題
いくら親同士が再婚をしたくても、家族として仲良くやっていけそうでも、子供との相性が悪ければ家族として成立はしません。
子供としては、いきなり他人が家族として生活をすることになるので、時には大きな抵抗や拒絶反応を示すこともあります。
特に最近は、継親が子供との関係を焦りすぎて、子供が逆に拒絶してしまうパターンは珍しくありません。
さらに、今まで子供がいなかった継親に旧に子供ができるというケースの場合、子供との接し方が分からずに、子供との関係がこじれてしまう場合もあります。
連れ子同士の関係における課題
連れ子同士の再婚の場合は、子供同士の相性が合わない場合もあります。
ステップファミリーとして新しい家族を作る場合は、少しずつ家族としての関係を築く必要があるのです。
実は、ステップファミリーが安定した家族の形態になるまでには平均7年ほどかかると言われており、うまくいかないケースも多々あります。
残念なことに、ステップファミリーの離婚率は5割以上だとも言われとり、これは、ステップファミリーとして良い家庭を築くことがいかに困難であるかを象徴しています。
まとめ
ステップファミリーにはさまざまなパターンがありますが、実の親の代わりとなる代替家族と、実の親に加えて新しい親となる継続家族の２つに大きく分類されます。
シングルマザーやシングルファザーが再婚し、ステップファミリーに至る家庭が増えていますが、その一方でステップファミリーの中で上手く関係を築けずに、崩れてしまう家庭も多く見られます。
その主な課題は、継親と子供との関係と、連れ子同士の関係です。
こういった課題をどのように克服するかが幸せなステップファミリーを築くポイントになりますので、シングルマザーで再婚を考えている場合、再婚前に結婚相手とココらへんのことをしっかりと話し合うことが重要になります。
再婚相手の立ち位置を新しい代わりの親とするのか？新しい別の親とするのか？
別れた実の親と子供の関係をどうするのか？
ステップファミリーには多くの人間関係が複雑に絡み合いますので、それぞれがどのような関係を築くのかを再婚前にしっかりと話し合い、決めておくことが重要です。
特に子供の理解が得られないとステップファミリーを円満に保つことは困難なので、子供とじっくりと相談しながら検討するのが良いでしょう。
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