働く女性の保育園選びのポイントと落ちた場合の対策

シングルマザーにとって、仕事をしている間に子供がどのように過ごしているかは大きな関心事です。

子供が乳幼児~小学生までは、子供の安全を第一に、保育園や学童保育を利用することが一般的です。

保育園は、保護者に代わって日中子供の保育をしてくれる大切な場です。

そのため、保育内容を確かめずに入園先を決めてしまうと、後々後悔することになるかもしれません。

逆に保育内容が充実していても、保護者参加のイベントや役割が多いなどで、シングルマザーには大変な保育園もあります。

一方で待機児童問題もあり、希望通りの保育園に入れることは困難です。

「保育園なんて選んでられない!」

という方も、多いと思いますが、大切な子供の預け先は、しっかり考えることが大切です。

保育園の選び方と、待機児童問題に直面したときに役立つ、その他の子育てサポートについて紹介します。

「保育園に落ちた」を回避する!保育園に入れやすい年齢とは

保育園は0歳~6歳までの未就学の子供で、日中保育に欠ける子供を保護者に代わって保育する施設です。

しかし、「保育園落ちた日本死ね!!!」というタイトルのブログが大きな反響を呼び、2016年の新語・流行語のトップ10入りするほど、待機児童問題は働く女性にとって大きな問題です。

少しでも保育園に入園させる確率を上げるためには、どうすれば良いのでしょうか?

実は、保育園には、最も入園させやすい年齢があります。

一番入りやすいのは0歳児です。

次に入りやすいのが3歳児です。

最も入りにくい=競争率が激しいとされるのが、1歳児です。

何故かというと、最近は育休制度がしっかりしている為、育休を取得する保護者が増え、育休期間が終わる1歳を目途に保育園入園を希望する人が多いからです。

「絶対に、保育園に入園させたい!」

という場合は、0歳児クラスに年度途中からでも申し込みをすることをおすすめします。

シングルマザーのタイプ別おすすめの保育園

朝から晩まで仕事中心シングルマザー

このタイプのシングルマザーの場合、保育内容よりも、とにかく通いやすい保育園を選ぶことが大切です。

認可保育園を希望する場合、最低限の設置基準は満たしているので、保育内容に多少の好みがあっても安全面はどの園も配慮されているはずです。

仕事が多忙なシングルマザーが保育園を選ぶときは自宅から近いか、職場から近いかのどちらかを優先的に決めると良いでしょう。

子育てには想定外がつき物です。

子供が突然ぐずり出す、自転車が壊れていた、大雨が降ったというような場合、勤務時間に遅れるのではないかとイライラしてしまいます。

仕事でクタクタになっている時や自分の体調が悪い時も遠くの保育園への送迎というのは想像以上に大きな負担です。

0歳から入園すれば、約6年通い続けることになる保育園です。

自宅や勤務先からの距離の近さは、強く重要視するべき点です。

家庭的な雰囲気で育ってほしいシングルマザー

保育園は、集団生活を学ぶ場でもありますが、児童の人数が多ければその分、先生が一人にかけることができる時間は少なくなります。

できるだけ、手厚い保育を受けたいというなら「小規模保育所」がお勧めです。

小規模保育所は、待機児童解消を目的に最近増加している保育形態です。

定員は多くても20人までですので、アットホームで手厚い保育が受けられることを期待できます。

ただし0~3歳の子供が対象なので、3歳以降は、新たに保育園や幼稚園を探すことになりますが、大切な乳児期を家庭的な雰囲気の中で過ごす意義はとても高いと思います。

遊びも勉強もしっかりとしてほしいシングルマザー

もともと保育園は厚生労働省の管轄、幼稚園は文部科学省の管轄であり、それぞれの施設は目的が別になっています。

保育園は、保育の欠ける子供の生活の場、幼稚園は就学前の子供の教育の場です。

ですが、シングルマザーの中にも遊ぶだけじゃなくてしっかり教育もしてほしいというママは多いはずです。

特に忙しいシングルマザーは、家で子供に平仮名を教えるのも一苦労です。

そんなシングルマザーにおすすめなのが、「認定こども園」です。

現在、保育園と幼稚園それぞれの良いところを複合させた幼保一元化が進められています。

認定こども園では、午前中は、幼稚園的なカリキュラムを中心に、午後からは保育が必要な子供のための保育が中心になります。

同じ園内には、専業主婦家庭の子供も一緒に過ごします。

きちんと保育をしてもらいながら、教育面もフォローしてもらえるということで、どこの認定こども園も人気が高いようです。

認定保育園に申請する場合の注意点

認可保育園の場合、ポイント制で入園者が決まります。

ポイントの詳細は、正社員であること、近隣に祖父母がいないこと、すでに在職中であることなど細かく分かれており、求職中の専業主婦等は一番ポイントが低くなります。

その中で、シングルマザーであることは有利であるといわれています。

それでも、東京などの激戦区ではシングルマザーであっても保育園に落選することはあります。

認可保育園に落選してから、慌てて無認可園を探してもすでに他の落選者に抑えられており、結局どこにも入れないという事態もあるようです。

おすすめは、認可保育園の申請と同時に無認可保育園も抑えておくことです。

中には、毎月認可保育園に申請を出しながら、無認可保育園に通わせ、決まり次第園を変えるというシングルマザーもいます。

保育園以外のサポート制度、ファミサポを利用しよう!

待機児童の多い地域では、希望した保育園に入れない可能性も高いです。

大変なのは、勤務時間と園の保育時間が合わない場合です。

フルタイムで働いている場合、帰宅が20時前後になるシングルマザーも多いのではないでしょうか。

しかし、認可保育園の多くは、19時頃の保育が一般的です。

近隣に祖父母などがいればお迎えをお願いすることもできますが、頼れる実家がない場合は、困ったことになりますよね。

ベビーシッターを頼むという手もありますが、高額な上に、信頼できるベビーシッターに出会えるとも限りません。

そこで、おすすめはファミリサポート、通称ファミサポの利用です。

ファミリーサポート(ファミサポ)とは!?

ファミサポは、もともとは介護や子育ての援助を受けたい人、援助をしたい人が会員となることで地域内の助け合いを目的とした制度です。

現在は、ワーキングマザーが増えたこともあり、保育園の送迎、習い事の送迎など子育ての場におけるファミサポの需要は高まっています。

ファミリーサポートセンターに申し込むと、サポートセンターがマッチングをしてくれます。

比較的費用も安く、1時間700円程度の自治体が多いようです。

自治体によっては、シングルマザーであれば、減免もあります。

センターの場所は、自治体によって異なりますが、まずは役所で問い合わせてみると良いでしょう。

突然の子供の病気でも仕事は休めない!そんなときは?

子供の病気は、シングルマザーにとって、避けられない大きな壁です。

特に、保育園に入りたての頃は、しょっちゅう様々な病気をもらってきます。

中には、仕事が休めないため、解熱剤で一時的に熱を下げたり、体調が悪いことを隠したりして保育園に子供を預けてしまうシングルマザーもいます。

やむを得ない事情があったとしても、自分にも罪悪感が残りますし、保育園との信頼関係も崩れてしまいます。

何より、子供が大変傷つくことになります。

子供の病気は普段から規則正しい生活をさせて、予防に徹することが第一ですし、万一病に気なった時は仕事を休んでついてあげることが最善ではあります。

ですが、休みが続いてしまったり、どうしても外せない仕事があったりする時もありますよね。

そんな時は、病児保育を利用しましょう。

子供の病気で仕事が休めないときの味方!病児保育とは?

病児保育は、集団保育ができない病児を保育士やベビーシッターが保育してくれる制度です。

自治体のホームページなどで、実施している施設を確認できるので、子供が病気ではない時に、もしもの時はどこに預けるかをあらかじめ調べて決めておきましょう。

ただし、病児保育の利用は、前日の夕方までの予約制がほとんどです。

当日の突然の発熱などには対応して貰えないこともありますので注意が必要です。

また、小児科が併設している場合は、その小児科を受診していることが条件の場合もありますので利用条件はしっかり確認しておきましょう。

インフルエンザなどの感染症は断られる施設もあります。

料金も自治体によって多少異なりますが、大体一日2,000円程度のところが多いようです。

まとめ

シングルマザーが安心して働くには、子供を預ける先の確保が重要です。

特に、1人で留守番ができない未就学児の場合は、保育園選びやそれ以外のサポート体制も確保しておきましょう。

何か起こってからは、間に合わないこともありますので、事前に調べてあらゆる場合を想定しておくことをおすすめします。

おまけ:シングルマザーの世渡り術が見える小説

子育てと仕事で毎日多忙なシングルマザーですが、保育園に子供が入園すると保護者会に加入することになります。

中には、保護者会のない園もありますが、地域の役員であったり、小学校以降はPTAなど避けられない役割はいずれ回ってきます。

加納朋子作「七人の敵がいる」は、ワーキングマザーが主人公の短編連作小説です。

主人公は、ワーキングマザーで一人息子を育てており、小学校のPTAや学童の保護者会活動に四苦八苦しながら働く女性の生き方を考えていきます。

この小説ではシングルマザーであり、一人で子育てをしている女性が登場します。

主人公のように真っ向から保護者会と対立せず、のらりくらりと面倒ごとを回避していきます。

もちろん、子供たちにとって必要なことであれば保護者会も立派な意義のあるものです。

ですが、中には無意味な会議や必要のない催しがあることも事実です。

本当に必要なことのみ参加し、面倒ごとを押し付けられないようにすることも大切です。

この小説は、シングルマザーが、女性としてどのように生きていくかの参考にもなりますよ。

ぜひ、読んでみてください。

 

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