シンママの転職に有利な資格!日商簿記2級に一発合格する勉強方法
簿記の知識は、仕事や転職に有利なだけではありません。
日常生活でも家計管理に役立ちますので、簿記検定はシンママに人気の高い資格です。
ただし日商簿記検定が、履歴書で評価されるのは3級ではなく、2級からになります。
そこで、日商簿記検定2級にクローズアップして、独学で一発合格できる勉強方法を紹介します!
日商簿記の初級、3級の受験は不要!だけど勉強は必須
主催団体によって、複数ある簿記検定ですが、シンママが取得するのにおすすめは、日本商工会議所主催の「日商簿記検定」です。
日商簿記検定は、社会的な認知度・評価共に高く、シンママの即戦力になる可能性が高いからです。
日商簿記検定には、初級、3級~1級までのレベルがあります。
どの級からでも受験可能ですので、いきなり2級から受験することも可能です。
初級の受験料が2,160円、3級の受験料が2,800円かかることを考えると、経済的にはいきなり2級を受験する方がお得です。
なぜなら、初級や3級は、簿記の基礎的な知識があることの証明に過ぎず、履歴書等で評価される可能性が低いからです。
少しでも節約したいシンママには、履歴書で評価されない資格にお金と時間を使うことは、あまりおすすめしません。
とはいっても、初級や3級の勉強をおろそかにしていいということではありません。
日商簿記検定は、初級から段階的にレベルアップしていく試験のため、3級までの内容を理解していないと2級の内容を理解することは難しいからです。
しかし、理解していれば良いわけで、資格を取得する必要は無いのです。
日商簿記3級の範囲は独学で基礎知識を学習する!
時間とお金を節約しつつ、日商簿記2級を取得するプランとしておすすめの学習方法は、3級の範囲は独学で事前学習した上で、2級の勉強に取り掛かり、2級のみを受験するという方法です。
ここで注意したいことは、3級の勉強に膨大な時間をかけることは非効率的ということです。
あくまで「事前学習」と位置づけて、テキストを一読する程度でも充分でしょう。
3級は商業簿記のみになりますが、2級からは工業簿記が出題範囲に含まれます。
そのため3級の勉強にあまり時間をかけていると、工業簿記の範囲をカバーできないまま、検定試験当日を迎えてしまうことになりかねません。
3級テキストによる事前学習では、基本的な簿記の考え方や専門用語のインプットくらいにとどめておいて、できるだけ早く本格的な2級の勉強を開始するようにしましょう。
科目別!日商簿記検定2級の勉強方法
日商簿記検定2級は、大きく分けると「商業簿記」と「工業簿記」から成り立っています。
一般に、簿記というとイメージされるのが商業簿記でしょう。
商業簿記は、簡単に言うと企業や商店等のお金の流れを記録する作業になります。
一方、工業簿記は馴染みのない人がほとんどではないでしょうか。
工業簿記とは、工場等で使用される簿記のことです。
商業簿記では、すでに商品として完成されているものが取引に使用されます。
ですが、商品が完成されるまでには材料費や人件費など様々なコストがかかります。
そのコストの部分のお金の流れを記録していく作業が工業簿記です。
商業簿記は、家計簿の延長のような感覚で学ぼう!
商業簿記は、家計簿をつけたことがある人や簡単な経理をしたことがある人には、それほど難しい科目ではありません。
家計簿にも様々な付け方があるかと思いますが、基本的には支出と収入を記録して、最終的な合計金額をそろえるというのが原則です。
商業簿記も基本構造は同じです。
商業簿記では、「借方」「貸方」の二つの側面から取引を記録していきます。
この「借方」「貸方」を一致させるように、取引を仕訳していくことが基本です。
商業簿記では、取引に応じた仕訳方法と、仕訳時に使用する「勘定科目」とい専門用語を暗記することがポイントです。
あまり難しく考えず、仕訳方法と勘定科目を暗記したら、後はどんどん問題に取り組むのが一発合格の秘訣です。。
商業簿記は、実際に自分で仕訳をして、その内容を電卓で素早く打ちこみ、計算することが大切です。
電卓スキルが合否を左右することも!
日商簿記の試験では、短い試験時間で多くの計算問題を処理することになります。
効率よく回答するためには、素早く正確に電卓(計算機)を扱えることが鍵になります。
試験当日、素早く正確に計算できるようにするためには、電卓スキルが物を言いますが、電卓スキルはどの計算機を使うかによって大きく左右されます。
特にブラインドで電卓を打てる人は、配列が異なる計算機や、普段使っている計算機と異なるサイズの計算機で計算しようとすると、ミスが多発してしまいます。
そのため、試験当日は普段から使い慣れたものを使うのがとても重要です。
試験当日に使う計算機を決めたら、その同じ電卓を使って普段の練習問題も行うようにしましょう。
家ではフルサイズの電卓を使い、出先ではコンパクトサイズの計算機やスマホで勉強すると、電卓スキルが伸びないのでおすすめしません。
普段の勉強の時から、試験当日に使う計算機を使い、電卓スキルを磨くのも、一発合格の秘訣です。
日商簿記試験において、計算機は試験の合否を左右しかねない大切な相棒です。
計算機の違い(ごとき)で試験に落ちてしまうのは、あまりにももったいないです。
試験で使う計算機は慎重に選ぶようにしましょう!
@日商簿記の試験に有利な計算機!電卓の違いが合否を左右!?
工業簿記の要は原価計算!何回も図を描いてみることがおすすめ
工業簿記での原価計算を攻略できないと、日商簿記検定2級の合格は非常に難しくなります。
原価計算は、よ~く理解できるまで、どんなに時間がかかっても攻略すべきです。
なぜなら原価計算は、試験でも配点が高く、原価計算を落としてしまうと、他の部分ができていても合格点に達しない可能性があるからです。
原価計算に大切なのは想像力です。
文字だけで理解しようとすると複雑で難しく感じます。
1つの製品が完成するまでに、材料費があり、卸会社が入り、人件費がかかるという一連の流れを想像することで、ぐっと理解しやすくなります。
特に図を描いて、原材料から小売店の店頭に並ぶまでの製品の流れをお金の流れとともに記入していくと、視覚的にもわかりやすいです。
テキストに描かれている図を丸写しすることから始めるのが、合格への近道であり、とても効果的です。
独学で一発合格が狙えるおすすめのテキストや問題集
日商簿記検定2級はメジャーな資格のため、参考書の類もたくさん発行されています。
色々と多すぎて、どれを選べば良いのか迷ってしまうくらいです。
シンママがお金も時間も節約して、資格合格を狙うなら、色々な参考書に手を出さずに、コンパクトにまとまったもので重点的に勉強することがおすすめです。
特に、日商簿記検定2級は基本的なことを理解した後は、ひたすら問題を解くことが合格への秘訣です。
様々な参考書に手を出すより、ある程度インプットが完了したら、どんどんアウトプットをしていきましょう。
初学者にわかりやすく、内容がコンパクトに濃縮されているおすすめのテキストシリーズは、下記です。
スッキリわかるシリーズ(TAC出版)
『スッキリわかるシリーズ』は、かわいい猫のキャラクターが、簿記について基本から教えてくれるスタイルのシリーズです。
イラストや図が多用されていて、小難しい用語が苦手という人にもおすすめです。
ポイントごとに細かく章立てされているため、家事や子育ての隙間時間に勉強しやすい構成になってします。
簿記試験の受験者からの信頼性と人気も高く、最もおすすめなテキストシリーズです。
簿記教科書パブロフ流シリーズ(翔泳社)
4コマ漫画で仕訳についてわかりやすく解説しているのが特徴的なテキストです。
仕訳についての解説が非常に詳しく、実践的です。
2級だけでなく、1級試験合格や経理職としての就職を希望しているシンママにおすすめです。
時間に余裕がある方は、さらに過去問題集や予想問題集に取り組むとより良いでしょう。
なお、事前学習に使う3級のテキストも、2級で使うテキスト&問題集と同じ出版社のもので揃えると効果的です。
独学で簿記検定に一発合格!シンママにおすすめの勉強方法のまとめ
日商簿記検定2級は、勉強方法さえ間違えなければ、短期間で独学での一発合格が可能です。
今回紹介した方法で、1日1~2時間程度勉強し、全くの初学者から5ヶ月で一発合格した方もいらっしゃいます。
日商簿記検定2級を取得できれば、履歴書にも堂々と記載できますし、その後のスキルアップのステップにもなります。
「簿記の勉強を始めたい!」というシンママはぜひ参考にしてくださいね!
ちなみにこちらの記事は、限られた時間で資格勉強をする方法も紹介しています。
テーマは保育士試験の勉強方法ですが、忙しいシンママの勉強法として参考になりますので、是非読んで見てくださいね!