シンママに医療事務の仕事はアリ?資格のメリットと年収情報
シンママの中には、離婚前は専業主婦であったり学生であったりと、殆ど就業経験がないまま一人で子供を育てなければならなくなってしまったと言う人もいるでしょう。
そんなシンママでも長く働きやすい仕事として知られているのが、医療事務です。
医療事務とは、病院の窓口での受付業務やカルテの整理、医療報酬を請求するための書類の作成などが主な業務で、事務員のため医療行為は一切行いませんが、様々な事務・雑務をこなします。
この記事では医療事務の仕事内容と、医療事務の資格を取得するメリットについて紹介します。
医療事務の資格とは?
医療事務は、事務とは言え、医療機関に勤める以上は専門の資格が必要なのではないか、と思われがちですが、実のところ医療事務として働く上で資格は必要ありません。
そのため、医療事務に関する国家資格などもありませんが、民間資格はいくつかあります。
ただし医療事務の民間資格は、国家資格をはじめ様々な資格と比べると価値は低めで、取得したからと言って劇的に就職に有利になると言うわけでもありません。
実際、医療事務の資格がないと就職・転職で不利になると言うことは少ないので、時間とお金に余裕があったら取得する、くらいの感覚で良いでしょう。
実際、資格を取得しないで医療事務として働いているという人も多いのが実情ですので、医療事務の資格を持っていないからといって医療事務の仕事を諦めてしまうのはもったいないです。
医療事務の資格のデメリット
医療事務として働くことを考えた際、気になることといえば、医療事務として働くのデメリットでしょう。
医療事務の年収は高くない
医療事務として働く上で気になるのは、やはり年収でしょう。
実は、医療事務のデメリットの筆頭は、上述の通り、医療事務はお給料面で、他の職業に劣ることがあるということです。
自分一人なら多少年収が低くてもどうとでもなりますが、シンママには守らなければならない子供がいるため、年収は高ければ高いほど良いと言うのが本音でしょう。
しかし、医療事務の年収は、残念ながらそれほど高くはありません。
一般的には、年収なら254万円で、月々の手取りでは18万円程度と言われています。
もちろんどのような病院に勤めているかや、雇用形態、経験・スキルによって多少の変動はありますが、派遣社員としての医療事務は、おおむね時給1200円程度と考えた方が良いでしょう。
しかし医療事務には、給与とは別に、隠れたメリットも多くありますので、現在の環境や経済状況によっては、シンママにおすすめの職種とも言えます。
ただし年収第一と考えるシンママで、何かしらアピールできるスキルを持っている方の場合は、そのスキルを活かせる職場を探したほうが、収入の面では好条件を得ることができるかもしれません。
女性が多い職場ならではの人間関係
医療事務の職場は、女性が多い職場です。
そのため、女性特有の人間関係に苦労すると言う人も少なからず居ます。
しかしこればかりは良好な職場も多くありますので、運であるため、実際に入ってみないと分からないところです。
もっとも、気に入らない職場であった場合には、しばらく頑張ってもどうしても嫌であれば、転職することは難しくありません。
勤務先によってはやすみが取りにくいところがある
病院・クリニックの規模によっては、休みが取りにくいところもあります。
特に最低限の人数しかいないような小さなクリニックの場合は、一人抜けると回らなくなってしまうこともあるので、どうても急なお休みをとりにくいと言うことが多いのです。
シンママは子育ての関係上急なお休みが必要になることがありますので、そのような職場は避けるのが良いでしょう。
そのためには、事前にどの程度の医療事務が働いていて、休みの取りやすさをチェックしておくのがポイントです。
医療事務の資格の6つのメリット
医療事務は、お給料面ではやや心許なく感じるなどのデメリットがありますが、それでも医療事務の仕事を選択しているシンママは多くいらっしゃいます。
それは、給与面以外のメリットが魅力的だからです。
医療事務は一生続けることができる仕事
転職をするにしても、長年の医療事務経験で得たスキルや知識は、次の病院で役に立ちます。
年齢や容姿が関係ない
医療事務では経験者を優遇し、重宝する傾向があるので、長く仕事ができる、というのは大きな魅力です。
これは年齢を重ねると共に仕事を見つけにくくなる夜のお仕事とは正反対です。
年をとっても仕事ができなくなると言うことが無いため、仕事を続けていれば、一定の安定収入を長期的に得ることができるの魅力があります。
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医療事務の勤務体系は家事育児との両立がしやすい
シンママにとって、家事・育児の両立ができると言う点は無視できない好条件です。
医療事務には雇用形態が様々あります。
正社員はもちろんですが、派遣社員、アルバイト、パートと幅広いため、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるのです。
医療事務は仕事をする場所が自由
医療事務の職場は基本的に病院やクリニックで、これ等の機関は日本全国どこにでもあります。
つまり、日本全国どこでも仕事を見つけやすいということです。
言い換えれば、医療事務は地域を問わない技能・知識であると言うことで、全国共通で通用するスキルであると言えます。
これは以外に大きな強みです。
例えば離婚して、今住んでいる土地を離れて心機一転したいと考えた時や、子供が学校でいじめにあったりトラブルに巻き込まれて転校させてあげたい、と考えたときにも、割とフレキシブルに対応することができるのです。
地域限定の職種や、転職しにくい職種に就いている場合、なかなか引っ越しをするハードルは高くなりますが、医療事務ならそうゆう心配はありません。
未経験者にも門戸が広い医療事務
医療事務は、実は未経験からでも始めることができます。
経験者を優遇するクリニックがある一方で、大病院など研修が整っている職場では、「未経験可」と言う求人も多いのです。
つまり、これまで医療系で働いたことがないシンママでも、条件さえ合えば問題なく就業できるチャンスが有るということになります。
資格やスキルを求められる職種が多い中、未経験者でも安定した収入を得ることができる仕事につけるというのは大きな魅力です。
女性が多く男女差別が少ない職場
男女平等がうたわれて久しいとは言え、いまだ男性の方が優遇される場は少なくありません。
しかし医療事務は性別を問わず、女性が活躍できる職業として知られています。
医療事務の資格を取る価値はあるのか?
医療事務のデメリットとメリットを踏まえた上で、医療事務の仕事をしてみたいと考えてた方が悩むのが、医療事務の資格を取る必要性とその価値でしょう。
民間資格である医療事務の資格は、果たして時間と労力をかけて取得する価値があるのでしょうか!?
結論から申しますと、「あるに越したことはない」が、「無くても働くことはできる」と言う程度です。
なの、医療事務の仕事に就きたいからと行って、急いで取得する必要はありません。
実際に求人を見ても、「経験者優遇」と言う記載はあっても「資格取得者優遇」と記載されていることは少ないです。
ただし、医療事務の派遣を行っている会社が、医療事務資格取得の講座を開講しているケースが多いため、そういった派遣会社で仕事探しをする場合には、医療事務の資格を持っている方が有利に働く、ということもあります。
しかし資格を持っていなくて、取りたいと思わない場合は、医療事務資格取得の講座を開講していない、医療事務の派遣会社に登録すれば問題ありません。
実際に資格を取得するかどうかは、医療事務のしごとに応募してみて、資格が無いために採用されない、という事態に直面してからでも遅くありません。
資格取得にはどうしても時間がかかります。
そうであれば、まずは就職活動・転職活動を優先して行ってみて、自分でどうしても資格があったほうが良い、と感じてから、取得を考えるので問題ありません。
それよりはまずは就職活動のサイトに登録して、仕事探しを早く始めるほうが吉です。
まとめ
シンママが医療事務として働く場合、そこにはメリットもデメリットもあります。
こればかりはどうしてもその人のライフスタイルや経済状況、家庭環境次第になってしまうため、メリット・デメリットをよく比較して、今の自分に向いている仕事かをよく考える必要があります。
なお、医療事務をしている人にはシンママも多いため、シンママに対して理解があることも多いですが、これはあくまで職場や働いている人の価値観によります。
特に休日の取り方や働き方については、自分の希望とマッチするかどうかを、就職前に事前に入念な下調べをするのは怠らないようにしましょう。
自分で調べるのはこんなんですが、転職サイトのアドバイザーに聞けば、色々と教えてもらうことができますので、どんどん質問して確認するのが良いでしょう。
そして医療事務の資格取得に関しては、まずは取らずに就職活動をすることをおすすめします。
どうしても医療事務の仕事に就きたいのに、医療事務の資格がないという理由で採用されない、と自分が感じた場合、その時から取得を目指すのが良いです。
何故ならば、資格がなくても医療事務につけるケースが多いですし、実際に就職活動をした結果、医療事務以外の気に入った仕事に就職するケースも有るためです。
就職活動、転職活動を始めると、世の中には思いもしないような多様な仕事があることに気づきます。
医療事務の仕事を探していたのに、探し始めたときには思いもしない仕事について満足している方も多くいらっしゃいます。
資格を取ることよりも、まずは就職サイトに登録して、どのような仕事があるのかをチェックすることに時間を割くほうが吉ですよ!
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