ステップファミリーの問題とは?親子関係と連れ子同士の課題

30歳から34歳の時に離婚した女性が、離婚後5年以内に再婚をした割合は約30%であるとの統計結果を、厚生労働省が『平成28年度 人口動態統計特殊報告「婚姻に関する統計」の概況』で発表しました。

離婚した女性の内、約3人に1人が5年以内に再婚しているということですので、再婚カップルは珍しい存在ではなくなってきています。

シンママが再婚をしてステップファミリーに至るケースは多く、特に子連れ同士のステップファミリーも増えてきています。

シンママ・シンパパカップルの誕生は喜ばしいことですが、子連れ結婚には様々な悩みが付きものです。

この記事では、シングルファザーと再婚し、お互いに子連れで再婚し、ステップファミリーとなる際の問題点や注意点について紹介します。

ステップファミリーにおける親子関係の課題

ステップファミリーのなかでも特に慎重にいかなければならないのが、シングルファザーとシングルマザーの再婚によって形成されるステップファミリーです。

なぜなら、それぞれに子供がいる状態で再婚することにより、全くの見知らぬ子供たちが、ある日から兄弟として暮らす必要があるからです。

子育て経験があるから未婚や子無しの相手よりも上手くいくはず、と思う方もいるかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。

養親だけではなく、いきなり兄弟が増えることについて、大半の子供は大きく戸惑います。

中には、養親とは上手くやれていても、年の近い血のつながらない新しい兄弟とは上手くいかず、それが理由でステップファミリーが壊れてしまうケースもあるので注意が必要です。

血のつながらない兄弟姉妹の関係の問題

ある日突然、親から全くの見知らぬ子供が兄弟姉妹になる、と告げられて戸惑うのは当然です。

子供が物心のつかないような幼い頃であればまだ問題も少ないかもしれませんが、それでも自分の母親が見知らぬ他人の子供も可愛がりはじめる姿は面白くはないでしょう。

かと言って、自分の子供だけを可愛がり、相手の連れ子にそっけなくすることももちろんできません。

連れ子同士が仲良くしてくれることをいくら親が切に願ったとしても、子供同士の年齢が近い場合は喧嘩に発展する可能性も増えますし、性格の違いによっても相性は異なります。

逆に、子供同士の年齢が離れている場合は、お互いに興味を持たなかったり関わりが薄くなってしまったりと、兄弟として接することは少ないかもしれません。

特に注意が必要なのは、連れ子同士が異性になる組み合わせの場合です。

子連れ結婚で兄妹となった子供同士が兄妹の生きを超えて仲良くなるのも親として複雑な心境となりますが、仲良くなれずに反発しあう場合も悩みのタネとなります。

特に思春期同士の場合、お互いに異性を意識してしまい、同居することに対して抵抗がある、という子供も多くなります。

このように、連れ子同士の再婚で大きな問題の一つとなるのが、子供同士の関係です。

血のつながらない兄弟姉妹同士の関係がこじれてしまい、ステップファミリーが離婚をしてしまうケースも少なくはありませんので、シンパパと仲良くなり始めたら、自分と相手の関係だけではなく、自分の子供とシンパパの子供が仲良くなるように工夫することが重要になります。

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別れた元夫との関係

別れた夫との関係を再婚後どうするかも、ステップファミリーに踏み出す上で重要な課題です。

まず第一に養育費の事があります。

シンママが再婚すると、場合によっては元夫は適正な手続きを踏めば養育費の支払いを辞めることができます。

再婚後、養育費をもらい続けることが出来るのかどうかは、再婚後の経済状況を左右するポイントになるので、しっかりと押させる必要があります。

第二に、元夫と自分の子供が再婚後も面会をし続けるかどうかです。

これは家族のあり方次第になりますが、代替家族を選ぶのか、継続家族を選ぶのか、判断を迫られます。

子供にとっては、新しく養親が出来るということは、新しい父親が増えるということです。

前の父親と会い続けることについて、どうするのか?

相手の連れ子が前の母親と会い続けることについて、どうするのか?

子供からすると、実父はいつまでも実父のままですし、実母はいつまでも実母ですので、親の心境だけでは決めることのできない、デリケートな課題です。

この課題を曖昧にしておくと、子供は実親と継親の間で板ばさみになって苦しい思いをするので、ステップファミリーのみならず、元夫ともきちんと腹を割って話し合う必要があります。

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実親が心がけるべきこと

実親が心がけるポイントは、やはり実子を一番に気にかけるという部分です。

再婚してステップファミリーとなり、新しい子供(相手の連れ子)が出来ると、「早く自分に懐いて欲しい、馴染んで欲しい」と、ついつい相手の子供ばかりを構ってしまうかもしれません。

しかし、相手の連れ子ばかりを構っていては、当然ながら実子は面白くありません。

場合によっては実子との関係が崩れてしまう可能性もありますので、ステップファミリーとなっても、やはりそれぞれの親は実子を第一に考えるべきです。

再婚してから大きな問題としないためには、再婚前に、連れ子結婚の課題について、関係者全員で、納得のいくまで話し合うことです。

養親が心がけるべきこと

養親にとって大切なのは、相手の連れ子との距離感です。

新しい家族になるんだから、と思って一生懸命フルアクセルで馴染もうとしても、子供は戸惑ってしまう事が多いです。

急に知らない人が親になる、なんて言われても、すぐに心から納得して理解できる子供は少数派です。

だからこそ距離感を計ることが大切です。

すぐに「お母さん」「お父さん」と呼んでくれなくても焦らずに、少しずつ親子関係を築くようにするのが良いでしょう。

例え血のつながりがなくても、一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど、お互いの距離感は縮まて行くはずです。

いきなり最初から「親なんだから」と、親しげな態度で近すぎる距離感で接しても、相手が鬱陶しいと感じて拒絶反応を起こしてしまっては本末転倒です。

一度拒絶されて心を塞がれてしまうと、その後に距離感を縮めるのには、大きな時間がかかってしまいます。

そのため初動で大切なのは、スタートダッシュで仲良くなることではなく、拒絶されない距離感を測りながら近づくことです。

再婚して直後から、相手の連れ子にとって「良い母親」「理想の父親」と思ってもらえるようにする必要はありません。

すぐにではなく、「時間をかけて徐々に家族になっていく」というくらいの気持ちで少しずつ距離を縮めることが、ステップファミリーの成功の秘訣です。

まとめ

ステップファミリーは増えてきていますが、数が増えたからと行ってステップファミリーの課題がなくなるわけではありません。

ステップファミリーが増えた分だけ、家族関係に悩む親や子が増えていると行っても過言ではありません。

新しい家庭を守るためには、再婚後の親子関係はもちろん、新しく兄弟姉妹となる子供同士の関係も、重要なポイントとなります。

子供同士が良好な関係を築けなかったことを理由に、離婚をしてしまうステップファミリーも多いので、子供同士のケアは怠ることができません。

そのためには、再婚自体を慎重に進めて行くことが成功の鍵になります。

ある日突然、いきなり新しい親と新しい兄弟姉妹を紹介するのではなく、再婚前から少しずつ再婚相手と再婚相手の子供との距離感を縮めていくのが良いでしょう。

また、最初は受け入れたとしても、家族として一緒に暮らしていく中で違和感が生じたり、不安な気持ちになったり、無理だと感じてしまう部分が出てくる可能性もあります。

そういった場合も想定して、再婚後はいつも以上に意識して定期的に子供の相談に乗るなど、子供のことを気にかけることが重要です。

ついつい新しいパートナーとの関係に浮かれてしまいがちになりますが、子連れ連れの再婚だからこそ、実親が一番に考えるべきことは、子供が生活しやすい環境を整え、維持することなのです。

それが回り巡ってステップファミリーが仲良くなることに繋がりますので、「子供ファースト」が大事なのです。

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